飛行機で「お客様の中にお医者様はいませんか?」とドクターコールがあった時、医師が乗っている確率は?

【結論】

医師が乗っている確率は、35%!

ボーイング777-200(定員405人)だと、49%!

医師もしくは看護師が乗っている確率は、87%!

ボーイング777-200(定員405人)だと、96%!

 

 

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■医師が乗っている確率を求める。

この確率を出すには、

「日本国民の数」の中の「医師の数」の割合を出し、

 

「飛行機の搭乗人数」のすべてが「医師でない確率」を導き出すことで、

 

まずは、「医師が乗っていない確率」を出すことができる。

 

そして、「1-(医師が乗っていない確率)」を計算すれば、

 

「医師が少なくとも1人以上乗っている確率」を計算することができる。

 

 

 

■立式

医師が乗っている確率

= 1-((1-( 「医師の数」 ÷ 「日本国民の数」 ))^「飛行機の搭乗人数」 )

で確率が出せます。

 

 

 

■それぞれの数値を割り出す。

「日本国民の数」は、

総務省統計局のホームページによると平成29年10月1日現在で、

1億2672万人とのこと。

 

 

「医師の数」は、

厚生労働省のホームページによると平成26年12月31日現在で、

31万1205人とのこと。

日本国民の1000人に約2人が医師という計算です。

 

※一般の方が書いたブログに平成29年の医師の数の推計データもありますが、公的機関が出しているデータで最も最新のものを採用したため、平成26年のデータとなりました。

 

 

「飛行機の搭乗人数」は、

日本航空機開発協会の「航空輸送の推移と現状」という資料によると、

国内線の平均座席数は254席とのこと。

 

 

これとは別で、

実際の飛行機でもどうなるのか試すため、

本日10月27日のANAの国内線、東京大阪間の飛行機を調べました。

 

時刻表によると、

今から乗れる便はボーイング777-200。

座席数は405席だそうです。

 

 

また、

日本航空協会の「航空統計要覧 」によると、

国内線の平均搭乗率は68.0%とのことでした。

 

 

これらを掛け合わせると、

平均座席数の254席だと、

254席 ✖ 0.68 = 172.7 ≒ 173

 

ボーイング777-200(405席)だと、

405席 ✖ 0.68 = 275.4 ≒ 276

 

 

 

よって、

「飛行機の搭乗人数」は173人、276人。

 

 

 

これですべての数値が出せました。

 

 

 

■代入

割り出した数値をそれぞれ代入し計算すると、

 

医師が乗っている確率

= 1-( (1-(31万1205人 ÷ 1億2672万人))^173 )

= 0.34648

 

よって、約35%

 

 

ボーイング777-200(405席)は、

 

医師が乗っている確率

= 1-( (1-(31万1205人 ÷ 1億2672万人))^276 )

= 0.49269

 

よって、約49%

 

 

思っていたよりも高い確率が出てびっくりしました。

 

大きめの飛行機だと、

2分の1の確率で医師が乗っているということです。

 

 

 

■看護師も含めたらどうなるだろうか。

ちょっと気になったので、

医師と看護師のどちらかが乗っている確率も調べてみました。

 

看護師の人数は、

日本看護協会のホームページの「看護統計資料」によると平成27年現在で、

117万6859人とのこと。

 

日本国民の1000人に約9人が看護師という計算です。

 

※この数値は准看護師は含まれていません。

 

 

 

■看護師も含めて代入してみる

医師もしくは看護師が乗っている確率

= 1-((1-((31万1205人 + 117万6859人 )) ÷ 1億2672万人))^173 )

= 0.87043

 

 

よって、約87%

 

 

 

ボーイング777-200(405席)は、

 

医師もしくは看護師が乗っている確率

= 1-((1-((31万1205人 + 117万6859人 )) ÷ 1億2672万人))^276 )

= 0.96162

 

よって、約96%

 

 

むしろ、

乗っていない確率の方が低いという驚きの計算結果になりました。

 

 

 

■実際、ドクターコールがあったら?

ある調査によると、

6割の医師がこのような場面で手を上げないそうです。

 

 

一見、無慈悲に見えますが、

その理由は、

「機内で治療し、万が一患者が死んでしまった場合、その医師が責任を問われる可能性がある」

からだそうです。

 

実際に、

JALとANAのホームページを見てみると、

 

JAL

賠償責任と保険

機内での医療援助に起因して、医療行為を受けたお客さまに対し民事上の損害賠償責任が生じた場合には、故意、重過失の場合を除き、当社が付保する損害賠償責任保険を適用いたします。援助者が個別に加入されている損害賠償責任保険が適用されるときは、その保険金額を超える部分に当社の保険を適用いたします。

 

ANA

実施いただいた医療行為に起因して、医療行為を受けられたお客様に対する損害賠償責任が発生した場合、故意または重過失の場合を除き、ANAが主体となって対応させていただきます。

 

と書いてあります。

両社ともに「重過失の場合を除き」と明記されています。

 

重過失の判断が難しいところですが、

場合によっては、

「医師が責任を問われる可能性がゼロではない」

ということです。

 

このような理由から、

6割の医師がドクターコールに対して、

あえて無視するそうです。

 

これについては、

その患者と予め契約をして治療するわけではないですし、

無報酬なので、

医師の判断を責めることはできないと思います。

 

 

 

■最後に

ドクターコールは英語だと

 

「 Is there a doctor like in the customers. 」


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